Azure Virtual Desktop(AVD)は、マイクロソフトが提供するクラウド VDI(Virtual Desktop Infrastructure)ソリューションです。セキュリティと運⽤管理性の⾼いデスクトップ環境を Microsoft Azure のクラウド上からすぐに利⽤できます。
リモートワークの導入には、就業規則の変更を始めとしたさまざまな対応が求められます。
その中でも、「業務システムのリモートワーク対応に必要な設備面の課題」によりリモートワークに切り替えられないという声を耳にする機会が増えてきました。特に、業務システムへリモート環境からアクセスできるようにするための「端末」の手配・「システム」の適応・「運用」の整備にお悩みを抱えているケースが多いのではないでしょうか。
このようなリモートワーク環境整備のお悩みの解決策として、クラウド VDI をご検討ください。
※ クラウド VDI を 24時間365日で稼働させることで、
「いつでも」を実現することもできます。
クラウド環境上に、仮想デスクトップを用意して利用します。
仮想デスクトップへさまざまな場所からインターネット経由でアクセスできるように構成するだけでなく、仮想デスクトップから社内ネットワーク上にある業務システムやクラウドアプリケーションにアクセスできるように構成することで、いつでも・どこからでも利用できるリモートワーク環境を実現します。また、従業員数や業務内容に応じて仮想デスクトップを複数用意できるため、ユーザーの増減や業務の変更に合わせて迅速に仮想デスクトップを用意できます。
クラウド VDI を活用したリモートワーク環境の整備には AVD を活用してください。
インターネットからのアクセスを受け付けるゲートウェイや、セッションを振り分けるブローカーなど各種管理コンポーネントをマイクロソフトが管理するため、インフラメンテナンスが不要です。
Windows 10/11 で構成された仮想デスクトップを利用する場合、複数のユーザーで一つの仮想デスクトップを複数人で利用できます。これにより、業務に合わせてリソースの無駄なく利用できます。
Microsoft 365 を利用される場合、AVD との通信がマイクロソフトのクラウドネットワーク内となるため、Office ソフトもより快適に動作します。
AVD 上で Windows 7 を利用することで、延長サポートを 2023年1月10日まで無償で受けることができます。昨今調達が難しい Windows 7 端末を再現することができるため、Windows 10 対応が終わっていない業務アプリケーションも利用できます。
AVD の特長を活用したユースケースの一部を紹介します。
ハイスペック端末にありがちな、調達しづらさや持ち運びにくいといった問題を気にせず、必要な時に必要なスペックの端末を仮想デスクトップとして用意し利用できます。
延長サポートを利用して用意した Windows 7 仮想デスクトップを使うことで、Windows 10 対応していない業務システムを気にすることなく、リモートワークが開始できます。
リモートワークのようなユーザー就業場所が各地に点在している場合でも、接続元端末があればエージェント無しで導入ができるため、ユーザーごとの対応不要で展開できます。
オンプレミスの VDI や物理端末の配布と比べお手軽に導入ができる AVD ですが、クラウドだからこそ、気にしておくべき運用上の注意点があります。
AVD は頻繁に新機能の追加やアップデートが行われるため、運用作業時使用する画面の GUI や機能の変更に気づかず、作業ミスに繋がる場合があります。
適切な運用作業をするためには最新情報をキャッチアップすることが必要です。変更された機能について、定例会等で注意喚起を行うことを推奨します。
AVD で利用する仮想マシンがスペック不足となり、レスポンスタイムが遅くなるなどの事象が発生することがあります。
利用環境を把握し、利用状況に合わせたスケールアップやスケールアウトを検討することで、AVD を快適に利用することができます。また、利用状況に合わせたサイジングを行うことで余分なコスト削減にも繋がります。
Azure NetApp Files とは、ハイパフォーマンスなストレージをクラウド上で提供するサービスです。
快適なリモートワーク環境の実現には、ストレスのないファイルのやり取りや待機時間のない環境が欠かせません。
それだけでなく、見えない障害への対処やキャパシティコントロールにおいてもハイパフォーマンスなクラウドストレージサービスが有効です。
クラウドで提供され従来の VDI 製品よりも手軽に導入できる AVD ですが、有効にご活用いただくためには、自社の利用方法に合わせた設計が必要不可欠です。JBS ではマイクロソフトとの強力なパートナーシップを活かしたアセスメントから運用サポートまでトータル支援を実施しています。