OpsRamp Blog

OpsRamp によるネットワークモニタリング

ネットワークの可用性は、ビジネスに不可欠なアプリケーションや IT インフラの健全性とパフォーマンスにとって非常に重要です。ルーター、スイッチ、ファイアウォール、ロードバランサー、VoIP / UC(ユニファイド・コミュニケーション)、無線 LAN コントローラーなどのネットワークリソースは、今日のデジタルインフラのバックボーンとなっていますが、ネットワークの問題をトラブルシューティングするために、IT 部門はどのようにして適切なレベルの可視性を得るのでしょうか?

OpsRamp のリアルタイム・ネットワークモニタリングにより、現代の IT オペレーションチームは、ネットワークリソースを自動的に検出し、それらを可視化してプロアクティブなモニタリングと管理を行うことができます。ネットワークチームは、ネットワークリソースのトラフィック、利用率、可用性を簡単に表示し、リアルタイムの分析により、ネットワークパフォーマンス低下の根本原因を分析することができます。OpsRamp が提供するネットワークモニタリング機能の一部をご紹介します。

  • ディスカバリー(検出)
    IT チームは、SNMP プロトコルを使用して、オンプレミスおよびクラウドのネットワークリソースをプロアクティブに検出することができます。
  • モニタリング(監視)
    企業は、実績のあるネットワークモニタリングテンプレートを使用して、幅広いネットワークインフラ(Arista、Broadcom、Cisco、Dell EMC、F5 Networks、Juniper、HPE、Palo Alto Networks、SonicWall、WatchGuard、Quanta、またはクラウドプラットフォームのクラウドネットワーキングサービス)を管理できます。
  • インシデント管理
    インシデント対応者は、サービス中心の AIOps で SNMP トラップを集約して分析し、コンテキストに応じたアラート通知をトリガーして迅速に復旧することができます。
  • サービスマッピング
    サービスマップは、アプリケーションの所有者がネットワークインフラのトポロジーコンテキストとビジネスサービスの影響分析を組み合わせるのに役立ちます。
  • コンフィグレーションバックアップ
    ネットワーク管理者は、各ネットワーク リソースのコンフィグを自動的にバックアップして、デバイス障害からの迅速な復旧を実現できます。

オンプレミス・データセンターのネットワークモニタリング

OpsRamp のネットワークモニタリング機能は、IT 運用チームがスイッチ、ルーター、ファイアウォール、ロードバランサー、無線 LAN アクセスポイント、VoIP、ユニファイド・コミュニケーション・インフラなどのデータセンターネットワーク機器の可用性と健全性を収集、分析、追跡するのに役立ちます。

  1. スイッチ
    OpsRamp は、ポート帯域幅の利用率に関するパフォーマンスメトリクスと、リアルタイムのトポロジービューとコンテキストアラートによるネットワークの問題の迅速な検出により、ネットワークチームがスイッチの可用性とパフォーマンスに関するプロアクティブなインサイトを得ることを支援します。

    スイッチ 1スイッチ 2スイッチ 3

  2. ルーター
    OpsRamp は、ネットワークチームが帯域幅消費量、トラフィックソース、プロトコル障害を追跡してルーターモニタリングを行うのに役立つパフォーマンスメトリクスを収集します。

    ルーター 1ルーター 2

  3. ファイアウォール
    OpsRamp は、インバウンドおよびアウトバウンドのネットワークトラフィックのメトリクスを取得することで、エンタープライズ・ファイアウォールの健全性を監視し、異常なトラフィックパターンや異常な使用率に対して自動アラートを配信します。

    ファイアウォール 1ファイアウォール 2

  4. ロードバランサー
    OpsRamp は、重要なパフォーマンスメトリクスとダイナミックなネットワークトポロジーマップを使用してロードバランシング環境を検出、監視、最適化することで、シームレスなアプリケーションデリバリーを実現します。

    ロードバランサ― 1ロードバランサ― 2

  5. 無線 LAN アクセスポイントおよびコントローラー
    OpsRamp は、無線 LAN アクセスポイントのステータス、ロードプロファイルの状態、接続されているクライアント数、ロードチャネルの利用率などの関連するパフォーマンスメトリクスを収集し、IT チームがワイヤレスネットワークインフラの信頼性と最適なパフォーマンスを確保できるようにします。

    無線 LAN アクセスポイントおよびコントローラー 1

  6. ユニファイド・コミュニケーション(UC)
    企業は、リアルタイムの可視性、修理時間の短縮、音声、ビデオ、コラボレーションツールの動的なパフォーマンスのインサイトにより、UC インフラのシームレスなユーザー体験を確保することができます。

    UC 1UC 2

パブリッククラウドサービスのネットワークモニタリング

2019年に初めて、企業はデータセンターの機器よりもクラウドインフラとプラットフォームサービスに多くの費用を費やしました。企業がより多くのワークロードをクラウドインフラに移行するとともに、クラウドネイティブサービスを活用するために新しいアプリを構築する中で、IT チームにとってハイブリッドワークロードのパフォーマンスと可用性を維持することは非常に重要です。

OpsRamp は、Amazon Web Services(AWS)、Microsoft Azure、Google Cloud Platform(GCP)の 100種類以上のクラウドサービスをサポートしていますが、現在提供されている一般的なクラウドネットワーキングサービスのほとんどもサポートしています。

サービス AWS Azure GCP
仮想ネットワーク Virtual Private Cloud
(VPC)
Virtual Network
(VNet)
Virtual Private Cloud
(VPC)
ロードバランサー Elastic Load Balancer
(ELB)
Load Balancer,
Application Gateway
Cloud Load Balancing
ハイブリッド接続 Direct Connect ExpressRoute Cloud Interconnect
DNS Route 53 DNS Cloud DNS

ここでは、IT および DevOps チームがクラウドネットワーキングの複雑さを克服し、ダイナミックなクラウド環境に実用的なインサイトを得る方法をご紹介します。

  1. 仮想ネットワーク
    OpsRamp は、適切な運用上のインサイトを備えた仮想プライベートクラウド環境向けのプロアクティブなネットワークパフォーマンスモニタリングを推進します。クラウドモニタリングおよび監査ロギングサービスとの強固なインテグレーションにより、クラウド運用チームに実用的なメトリクスとタイムリーなアラート通知を提供します。

    仮想ネットワーク 1仮想ネットワーク 2

  2. ロードバランサー
    アプリケーションオーナーは、Amazon CloudWatch、Azure Monitor、Google Cloud オペレーションスイート(旧 Stackdriver) などのクラウドモニタリングツールとのインテグレーションにより、分散型ロードバランサーのリアルタイムパフォーマンスを把握することができます。OpsRamp のダッシュボードは、異なるグローバルリージョンにまたがるクラウドロードバランサーのレイテンシー、レスポンスタイム、サービスリクエスト、処理時間を追跡します。

    ロードバランサー 1ロードバランサー 2

  3. ハイブリッド接続
    ネットワークチームは、インターコネクトモニタリングにより、コロケーションプロバイダー(CenturyLink および Equinix)間のハイブリッド接続インフラの信頼性を追跡できます。OpsRamp は複数のパフォーマンス指標を提供し、IT 部門が分散型ワークロードやインフラのシームレスなユーザーエクスペリエンスを維持するのに役立ちます。

    ハイブリッド接続 1ハイブリッド接続 2

  4. ドメイン・ネーム・システム(DNS)
    クラウドチームは、OpsRamp の関連するヘルスチェックメトリクスにアクセスすることで、DNS サーバーおよびドメイン名登録サービスのパフォーマンス、サービスリクエスト、ユーザーエクスペリエンスを監視することができます。

    DNS 1DNS 2

Written by Silvan Sundeep
本記事は、OpsRamp の Web サイトにて公開されたブログを翻訳して掲載しています。