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OpsRamp ゲートウェイを使用してハイブリッドインフラのリアルタイムなインサイトを得る

RightScale の「2019 : クラウドの現状」レポートによると、IT リーダーの 45% が運用上の最優先事項としてハイブリッドインフラを挙げています(パブリッククラウドは 31% で 2位)。エンタープライズは当面の間、レガシーインフラと最新のインフラを組み合わせて使用することが予想される中、デジタル運用チームは、どうすればハイブリッドアーキテクチャ上で稼働するミッションクリティカルなサービスの可用性と、プロアクティブなシステムパフォーマンスを向上させることができるのでしょうか。

OpsRamp ゲートウェイの機能が役に立ちます。ゲートウェイは、データセンター(ネットワークデバイス、ストレージアプライアンス、仮想マシン)とマルチクラウド(クラウドデータベースモニタリング、仮想プライベートクラウド)環境にまたがるリソースを管理する仮想アプライアンスです。DevOps チームは、OpsRamp ゲートウェイを OpsRamp エージェント(管理された Windows および Linux リソース上で実行可能なアプリケーション)と組み合わせて使用することで、ハイブリッド、マルチクラウド、クラウドネイティブのインフラの検出、監視、最適化を行うことができます。

  1. エージェントレス・ディスカバリー
    エンタープライズは、ネットワークリソース(スイッチ、ルーター、ファイアウォール、ロードバランサー)、ストレージ、仮想ワークロード(ESXi、KVM、Xen)を検出し、OpsRamp ゲートウェイを介してオンボードすることができます。テクノロジー運用チームは、ゲートウェイを使用することで、正確なインベントリー管理、リアルタイムの可視性、管理オーバーヘッドの削減を実現できます。

    エージェントレス・ディスカバリー図1 - OpsRamp ゲートウェイを使用した仮想マシンインフラ(ESXi、KVM、Xen)の管理

  2. エージェントレス・モニタリング
    エンタープライズ IT チームは、SNMP や API リクエストを実行したり、ハイブリッドクラウドリソースを監視するためのカスタムスクリプトを作成することができます。ゲートウェイを介したエージェントレスモニタリングは、ネットワーク、ストレージ、仮想リソース、および Platform as a Service(PaaS)クラウドリソースの健全性とパフォーマンスを追跡します。

    エージェントレス・モニタリング図2 - Amazon Relational Database Service の関連するパフォーマンスメトリクスにアクセス

  3. OpsRamp エージェントとクラウドのプロキシ媒体
    OpsRamp エージェントには、Windows および Linux サーバーを検出して監視するためのネイティブ・インストルメンテーション・スクリプトが用意されています。エージェントは、データを認証して転送するプロキシとしてゲートウェイを使用して、コンピュートリソースのメトリクス、イベント、アラートなどのパフォーマンスデータを収集し、OpsRamp クラウドに送信します。IT チームは、エージェントと OpsRamp クラウド間の信頼性の高い接続性を確保するために、ロードバランサーを使用して高可用性のシナリオに合わせてゲートウェイを構成することができます。

    OpsRamp エージェントとクラウドのプロキシ媒体図3 - OpsRamp ゲートウェイは、エージェントによってキャプチャされたパフォーマンスメトリクスのプロキシフォワーダーとして機能する

  4. 統合フレームワーク
    ゲートウェイは、SNMP または API を介してサードパーティのモニタリングツールからの着信イベントを受信して消費するためのリエゾンホストとして機能します。IT チームは、ゲートウェイでリモートスクリプトを実行してハイブリッドパフォーマンスデータをストリーミングし、特定のユースケースで必要な出力の指示を中継することができます。
  5. vCenter トポロジー
    ゲートウェイは、vCenter Server などの VMware インフラの依存関係をリアルタイムで検出することができます。この依存関係データは、仮想マシン、ゲストホスト、ストレージリソースのカスケード関係を示すトポロジーマップの作成に使用されます。

    vCenter トポロジー図4 - トポロジーマップを使用して、vCenter のインフラの依存関係をピンポイントで明確化する

  6. Web シンセティック(URL 監視)
    ゲートウェイは、エンドポイント URL 上でホストされている企業サービスのアップタイムとレスポンスを監視できます。IT 運用チームは、ページの応答性、ページのタイムアウト、ページのリダイレクト、API エンドポイント接続、認証(Basic / OAuth2 / NTLM)、ロケーションの応答時間、エンドツーエンドのテストビジネスフロー、SSL 証明書の有効期限など、さまざまなユースケースに応じて、複数のエンドポイントプロトコル(DNS、PING、SIP、TCP、UDP、IMAP、POP3、SMTP、RTT、SSL、FTP)にわたるシンセティックトランザクションの健全性を追跡することができます。

    Web シンセティック図5 - シンセティックを使用してビジネスクリティカルなサービスの応答性を測定する

  7. リモートセッション
    ゲートウェイを使用することで、IT インフラチームは、RDP、SSH、Telnet などの承認済みのプロトコルを使用して、リモートリソースへのセキュアなアクセスを管理することができます。セキュアなリモートアクセスは、変更管理とコンプライアンスのための監査証跡とともに、迅速なインシデント修正を保証します。

    リモートセッション図 6 - リモートコンソールを使用して、異なるチームにセキュアなインフラアクセスを提供する

Written by Prasad Dronamraju
本記事は、OpsRamp の Web サイトにて公開されたブログを翻訳して掲載しています。

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