サイバー攻撃の脅威は中堅企業にとっても決して他人事ではない。標的型攻撃やランサムウェアによる情報漏洩やシステムダウンの恐れ、従業員の誤操作による情報漏洩リスクなど、企業の機密情報を守り、ビジネスの継続性を確保するためには、セキュリティについて知見が必要。昨今の人材不足や、人権費高騰により、とても自社でスキル人材を抱えるのは無理。

Microsoft 365 を導入しているが、個人のメール、カレンダー、Word、Excel、PowerPoint などの利用が中心で業務やチームでの利用は限定的。SharePoint や Copilot、生成 AI の活用による業務ナレッジの共有や部門データの利活用を、リスク管理された環境で促進したい。

中堅企業において、「業務データの分析・利活用」が最優先の IT 課題。データ活用を検討しようとするが、データをどう活用すべきか、そのために何をすべきかわからない。また、業務データをもとに生成 AI を活用して業務効率を上げたいと考えても、どのように RAG 環境を用意すればいいのか知見がすくなく、IT部門も社内を支援することは現状難しい。さらに安易な利用による社内データの外部への流出のリスクも気になる。

DX を加速するためにも、内製化の推進と IT ガバナンスの両立に悩む企業は多い。ローコード開発ツールを活用した市民開発の促進は最重要課題。とはいえ、LOB にはアプリケーション開発についての知識やツールについての知識も乏しい。一方、市民開発が拡大するにつれて IT 部門が見えないところでセキュリティリスクやリソース問題が発生するリスクも高まる。

IT 部門は、ユーザーからの問い合わせ、障害対応、ライセンス更新や保守切れの管理、PC やスマホ・PC の配布と回収、レポート作成、セキュリティアップデートなどの多くの定常業務を抱えている。とりわけ、クラウドの Microsoft Office は更新頻度が高く、追随するのはかなりの負担。さらにサイバー攻撃対策のためのバックアップはユーザー企業の責任となると、定常業務がいっぱいで、効率化や新規サービスの検討などにかける時間も人もスキルもない。

デジタルツールで業務の効率化を図りたいが業務の標準化がされていないので汎用的なものが使えない心配がある。
とはいえ、業務プロセスの標準化をすすめて、個人依存を解消したいが、どう検討したらいいかわからない。
今の業務ソフトだと機能不足。加えて、コストも見直したい。