サイバー攻撃の脅威は中堅企業にとっても決して他人事ではない。標的型攻撃やランサムウェアによる情報漏洩やシステムダウンの恐れ、従業員の誤操作による情報漏洩リスクなど、企業の機密情報を守り、ビジネスの継続性を確保するためには、セキュリティについて知見が必要。昨今の人材不足や、人権費高騰により、とても自社でスキル人材を抱えるのは無理。

Office 365 を導入しているが、メール、カレンダー、Word、Excel、PowerPoint などの利用が中心でリモートワーク対応や、コラボレーションとしての使い方ができていない。チーム同士のコラボレーションは行われているが、部門をまたいだり、会社全体での情報共有、発信インフラは整備されておらず、たとえ整備できても、アクセス管理などの運用がまわらない。

話題の Microsoft 365 Copilot。採用検討が喫緊の命題になっているが、具体的に何に使えるか、どう検討したらいいのかわからない。
生成 AI は業務によっては各段に生産性が上がる期待がある一方で、使いこなすためにはプロンプト生成力が問われるなど、結局スキルと経験が必要となり、それを社内で支援することは現状難しい。
さらに安易な利用による社内データの外部への流出のリスクも気になる。

Windows 10 が 2025年10月14日に EOS（サポート終了）となるため、早急に Windows 11 への全社移行を実施・完了する必要がある。
しかし、対象となる PC の棚卸から最終的な配布、その後の管理など、 EOS まで 1年を切ったところでやりきるための人もノウハウもない。
そもそも、端末やライセンスの管理負荷が大きく、8、9割の仕事が更新・保守業務に追われている。

オンプレとは異なり、クラウドの Microsoft Office は更新頻度が高く、あとからまとめて適用するという猶予もない。影響調査などを考えると、機能更新に追随するのはかなりの負担。ユーザーからの問い合わせ、障害対応、ライセンス更新や保守切れの管理、PC やスマホの配布と回収、レポート作成、セキュリティアップデートなどの定常業務がいっぱいで、効率化や新規サービスの検討などにかける時間も人もスキルもない。