組織がハイブリッド、マルチクラウド、クラウドネイティブのインフラを組み合わせてビジネスサービスを最適化する中で、テクノロジーチームは複雑な IT 環境の混乱を制御するのに苦労しています。IT オペレータは、異なるアプリケーションやインフラコンポーネント間の可用性とパフォーマンスデータを統合して、自社のエンタープライズサービスの真の健全性を真に理解する必要があります。
Deloitte の「Cloud Complexity Survey」によると、50% 近くの組織がクラウドが予想以上に複雑であることを発見し、47% の経営幹部がクラウドの複雑さがクラウド・イニシアチブの価値を提供する上で最大の影響を与えると感じていることがわかりました。最近の Tech Talk「 コマンドセンター、時代遅れか、それとも IT 運用に最適な時期か?」で OpsRamp の Curt Thorin と Darren Cunningham が、今日のハイブリッドおよびマルチクラウド環境におけるデジタル・オペレーション・コマンド・センターの必要性について語りました。
IT 運用の世界では、ハイブリッド / マルチクラウドへの移行がますます進んでいます。RightScale の 2019年版「State of the Cloud Report」によると、84% の組織がマルチクラウド戦略の採用を計画しており、単一のパブリッククラウドプロバイダーに賭けている回答者はわずか 10% にとどまっていることがわかりました。その理由は様々で、IT チームの中にはワークロードを最適なプロバイダに柔軟にマッチングさせたいという人もいれば、ベンダーのロックインを避けて価格を最適化したいという人もいます。それでも、複雑な IT フットプリントを発見、監視、最適化することは、新たな運用上の課題をもたらします。
企業の IT チームは、IT 運用全体の一元化されたスケーラビリティ、柔軟性、効率性を実現するために、共有サービスモデルを採用するケースが増えています。デジタル・オペレーション・コマンド・センターは、ガバナンスとコントロールを維持しながら、企業の共有サービス全体の真実の単一ソースを提供し、運用の俊敏性を向上させます。ここでは、IT 運用管理にコマンドセンターを採用することで得られる 3つのメリットを紹介します。
リモート IT 運用では、これまで以上にコマンドセンターの必要性が高まっています。監視データを表示し、それに基づいて行動するための中心の場所を持つことで、信頼性が高く、回復力のある IT サービスを確保し、可用性の向上、インシデントへの迅速な対応、リスクの軽減を実現し、企業の IT が従業員や顧客の優先事項をサポートできるようになります。
Written by Aaditya Aravamudhan
本記事は、OpsRamp の Web サイトにて公開されたブログを翻訳して掲載しています。